麻生財務相“はめられた”発言を撤回
財務省の福田前事務次官のセクハラ問題をめぐり、麻生財務相は11日、改めて「福田氏が女性記者にはめられた可能性は否定できない」と述べた。
麻生財務相の発言について立憲民主党の尾辻議員は「被害者バッシングともとれる」と厳しく批判した。
尾辻議員「今もまだ福田前事務次官は、はめられたと思っていますか」
麻生財務相「そういう可能性は否定はできません。本当に事実かもしれませんから。よくわかりませんので、裁判でその結果がきちんとされていくんだと思いますが」
尾辻議員「私ちょっとわけがわかんないんですよ。なんで財務省としてセクハラを認めているのに。これね2次被害を大臣、生んでいるんですよ」
麻生財務相「ネットなんか見てもよく出てくる話だと思います。あの場で言ったのは不適切というのであれば、そうなのかもしれません」
一方、午後の審議で共産党の宮本議員が「はめられた可能性は否定できない」との発言は、財務省による福田氏への処分と相反すると指摘すると麻生財務相は発言を撤回した。
また麻生財務相は「セクハラ罪という罪はない」という自らの発言について、11日も「刑事罰として存在していない。捜査機関が捜査するわけでない」と主張した。
麻生財務相は「言葉が足りなかったかな」と反省の弁も述べたが、野党側は「セクハラが許されるという開き直りに聞こえる。世界中に恥をさらしかねない」などと大臣の資質に疑問符を投げかけている。