安倍首相「コメントする立場にない」
参議院予算委員会では、安倍首相が出席し、集中審議が行われている。加計学園の問題を巡って先週、加計理事長が会見したことについて国民民主党の浜口議員は「説明責任は果たされたのか」とただした。
安倍首相は、加計理事長の会見について、愛媛県と学園の間の問題で、自らは「コメントする立場にない」とかわした。
国民民主党・浜口誠議員「加計理事長の説明責任は果たされたと、総理はお考えですか」
安倍首相「(今回の会見は)加計学園と愛媛県や今治市とのやりとりに関して行われたものであり、コメントする立場にはございません」
国民民主党・浜口誠議員「具体的にどういう状況になれば、うみを出し切ったということになるんですか」
安倍首相「再発防止に全力を傾注すると、これがうみを出し切ること」
また、浜口議員は改めて加計理事長らの証人喚問を求めたが、安倍首相は「国会で決めることだ」と述べるにとどめた。
さらに、立憲民主党の福山幹事長は、佐川前財務省理財局長がことし3月の証人喚問で「森友学園の問題を去年2月上旬に新聞で初めて知った」と証言したことなどが、虚偽の答弁だとして刑事告発するよう求めた。この件は理事会で協議されることとなった。
福山氏はさらに、文書改ざんは安倍首相が「私や妻が関与していれば総理も国会議員もやめる」と答弁したことがきっかけではないかと追及した。しかし、財務省の矢野官房長は直接の原因ではないと強調した。