「コメ担当大臣という思いで」小泉氏が農水相就任 江藤氏は失言で“更迭”
「コメを買ったことがない」などと失言をした江藤農林水産相が事実上の更迭となり、小泉進次郎氏が新たな大臣に就任しました。小泉氏は「コメ担当大臣だという思いで集中して取り組みたい」と語りました。
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かつて、おにぎりを片手に…。
小泉進次郎氏(2016年)
「農林部会長になってきたからね、コメの違いも少しずつわかるような気がする」
小泉進次郎氏(去年)
「すごくおいしい。米粒がしっかりしています」
新農水相は、自称・コメの違いがわかる男。
21日、農水相に就任した小泉氏。この日の昼過ぎ、石破首相に急きょ呼び出されました。その約20分後…。
小泉新農水相
「総理からは『農水大臣に任命することとした』と。『とにかくコメだ』と。国民のみなさんの怒り・不信、そういったことを払拭できるように。“コメ担当大臣”だと、そういった思いで、集中して取り組んでいきたいと思います」
──普段どれくらいのおコメを買っている?
小泉新農水相
「いろんなコメを買います。うちは息子も娘もまだ小さいものですから、パっとすぐ時短であげなきゃという時は、パックご飯も買います」
いろいろなコメを買うという小泉新農水相。一方、ウケを狙ったという発言で、国民の怒りをかった江藤前農水相は“失言”から3日、首相の元へ。
辞任した江藤農水相
「辞表を提出してまいりました。まさに不適切な発言だったと思っています」
──後悔はされている?
辞任した江藤農水相
「そういうことについては今、辞表を提出したことで全てです」
事実上の“更迭”となりました。
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政権の行方を左右しかねない、コメ対策。その立て直しを任された小泉新農水相。白羽の矢が立ったワケは、農業政策に携わった経験です。
10年前の2015年、自民党の農業政策を取り仕切る「農林部会長」を務めていた小泉氏。農家へ何度も足を運び…。
小泉氏(当時35歳)
「一粒一粒かむたびに田んぼの景色が浮かんでくる」
JA全農の改革などに取り組みましたが、党内からは「結局、改革は進まなかった」という声もあります。