焦点の貿易は…日米首脳、2人きりで夕食会
トランプ大統領は貿易で日本もターゲットにしている。24日は、ニューヨークで重要な協議が行われた。現地から、取材にあたる井上記者が伝える。
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国連総会が開かれているため、ニューヨークに世界の首脳らが集結しているのだが、それに合わせて日米の首脳が夕食会を開いた。
夕食会は、2人きりで約2時間半行われた。トランプ大統領は常々、日本はアメリカに輸出してばかりで、アメリカ製品を買っていないと不満に思っているので、その是正を求めてきたとみられる。
安倍首相「日米間の通商投資貿易の課題、FFRについては大変建設的な議論ができたと思っております」
安倍首相は有意義だったと強調しているが、今回、トランプ大統領を納得させられないと、日本から輸入した自動車に関税を上乗せするという“荒技”に出かねないため、強い危機感があるはずだ。
日本車に関税がかかるとなると相当な影響が出ることも予想されるが、その“決着”についてある政府関係者は、「大丈夫とは決して言えない」と話している。
26日に、もう一度、両首脳は話し合いを持つが、日本としては自動車関税を日本に適用しないという言質を取れるのなら、農産品の輸入拡大などについて話し合う「2国間の貿易交渉」に入ることもやむなしとの姿勢だ。