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政治
2019年1月1日 21:15

安倍首相“新しい日本を切り開く一年に”

安倍首相“新しい日本を切り開く一年に”
(c)NNN

「平成のその先の時代に向かって新しい日本を切り開く一年」。安倍首相は2019年をそう位置づけている。

今年の主要な政治日程を見てみると、年明け1月下旬には早速、日露首脳会談が行われる。北方領土問題を含む平和条約交渉を進展させられるかが焦点。

4月には統一地方選挙。5月には皇太子さまが新たな天皇に即位される。そして6月には大阪で、日本で初めてとなるG20(=主要20か国)首脳会議が行われる。政府は、この機会にロシアのプーチン大統領とも個別に会談し、平和条約の締結に向け、大筋合意することを目指している。

そして、参議院選挙が7月に行われる予定。統一地方選挙と参院選が重なるのは12年ぶり。前回は、第1次安倍政権の2007年で、与党が惨敗を喫した。それだけに安倍首相にとって今回の参院選は、絶対に負けられない戦い。

このため、去年のうちに自民・公明両党がお互いに候補者を推薦する方針を確認したほか、公明党の候補者を自民党本部に招き、安倍首相自らが推薦状を手渡すなど、異例の対応で与党協力の足場を固めている。

ただ、野党間の協力次第では厳しい戦いとなることも予想され、政界には「安倍首相は衆・参ダブル選挙に打って出るのではないか」との臆測もある。

夏以降も日程はめじろ押し。8月には横浜でTICAD(=アフリカ開発会議)、9月にはラグビーワールドカップが開催されるなど、日本での国際的なイベントが続く。そして10月には、消費税率が8%から10%へと引き上げられる予定。

官邸関係者は「首相は増税で景気が悪化するのを本当に嫌がっている」と話していて、増税のショックをやわらげるための対策をまとめた。増税後9か月間、中小の小売店などでクレジットカードを使って支払いをすると、5%分のポイントが還元されるようになるほか、低所得者や2歳以下の子どもがいる世帯を対象に「プレミアム付き商品券」も発行される。

こうした数々の日程の中でも今年最大であり、歴史的な出来事となるのは、5月1日の皇室の代替わり。天皇陛下の退位とそれに続く皇太子さまの即位により、「平成」に代わる新たな時代が始まる。

新たな元号をめぐっては杉田官房副長官を中心に水面下での調整が続けられている。実は退位特例法が成立した当初、政府は、去年の夏頃までに新元号を発表する方針だった。

しかし、自民党の保守派などから、天皇一代に元号1つを定める「一世一元」の習慣を重んじて事前公表に否定的な声が上がるなどしたため、慎重に検討を進めることになったもの。

これまでに杉田副長官をはじめとする官邸の事務方と自民党の保守派との間で何度となく議論が行われ、時には怒鳴りあいにもなったという。

そうしたやりとりを経て、政府は、新元号を4月中に事前公表する方針を固めた。退位特例法の付帯決議には、「国民生活に支障が生ずることがないようにする」と定められていることなどから総合的に判断したもの。

第2次政権発足から7年目に入った安倍首相。歴史の教科書に載る重要日程がめじろ押しとなる今年、正念場を迎える。