きょうから参議院で審議 虐待対策など追及
来年度予算案をめぐる論戦の場は4日から参議院に移った。野党側は児童虐待の対策や拉致問題について、取り上げている。
国民民主党の桜井議員は、千葉県野田市で10歳の女の子が死亡した事件に関連し、児童虐待の防止や早期発見のための対策について安倍首相にただした。
国民民主党・桜井充議員「歯科医師が(児童虐待を)早期に発見できるんですよ。なぜかというと、虫歯を指摘された後に虐待を受けてる子供たちというのは、ほとんど治療に行ってないので未処置の歯の数が多いんですよ。ですから私は(児童虐待の)プロジェクトチームに歯科医師をもっと積極的に関与させるべきだと思います」
安倍首相「こういう顕著な違いが出てくるということは虐待を未然に防止する上においても、印象としては有用ではないかと、こう考えたところでございまして、検討させていただきたい」
また、安倍首相は2月に開始した虐待が疑われる全ての事案の緊急点検について、今週8日までに完了させることを明らかにした。その上で、この国会に提出を予定している児童虐待防止法などの改正案に体罰の禁止を盛り込む方針を明言した。
また、自由党の森ゆうこ議員は拉致問題をめぐり、米朝首脳会談を受けて安倍首相が意欲を示す、金正恩委員長との首脳会談に向けた進ちょく状況をただした。
安倍首相は「大使館ルートなどで様々な接触を行っている」としながらも、具体的な交渉の状況については言及を避けた。