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2019年5月11日 15:29

菅長官が訪米 拉致問題解決への成果と課題

菅長官が訪米 拉致問題解決への成果と課題
(c)NNN

アメリカを訪問している菅官房長官はペンス副大統領らと会談し、拉致問題解決にむけて、さらなる連携を確認した。訪問の成果と課題についての渡邊翔記者の報告。

今回の異例の訪米の最大のテーマは、条件をつけずに日朝首脳会談を目指すという安倍首相の方針を説明し、対北朝鮮で日米の連携を確認することだった。この点ではペンス副大統領から日本政府の努力を引き続き支持する考えを伝えられたほか、金委員長と交渉経験があるポンペオ国務長官とは、2度目の米朝会談後の北朝鮮の国内情勢などについても意見交換した。

一方で、菅長官がまさにアメリカに向かう途中に、北朝鮮が国連安保理決議に違反する短距離弾道ミサイルを発射したことで、一連の会談では急きょ、対応が話し合われた。

菅官房長官「(弾道ミサイル発射は)国連安保理決議に違反するものであり極めて遺憾であります。(拉致解決へ)あらゆるチャンスを逃すことなく、行動していく方針には変わりありません」

菅長官は、日本政府の日朝交渉へのスタンスは変わらないと強調した。同行筋も「対話と圧力は両面でやるもの」と解説する。しかし、野党からは「決議違反なら制裁を強めるべきで、誤ったメッセージだ」との批判が出ているほか、与党からも「焦りを見透かされれば危険だ」と懸念の声が挙がっていて、菅長官も説明に追われた。

初の本格外交となり、注目された今回の訪米は、北朝鮮をめぐる厳しい現実も突きつけられた。帰国後も、菅長官は「対話と圧力」の間で難しいかじ取りを迫られる。