法相出席求め野党退席“検察庁法改正”質疑

衆議院の内閣委員会では、検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案の質疑が行われましたが、野党側は森法務大臣の出席が必要だと主張して途中で退席しました。
今週中の衆議院通過を目指す与党に対し、野党側は、「内閣による恣意的な定年延長を許すことになる」と訴えて、徹底抗戦の構えです。
衆議院の内閣委員会では、検察庁法改正案が定年を65歳に引き上げる国家公務員法改正案などとともに審議され、武田国家公務員制度担当大臣だけが答弁に立ちました。
野党側は、質疑の途中で、「武田大臣の答弁だけでは不十分だ」と反発し、「検察庁法を所管する森法務大臣の出席がなければ審議が続けられない」と主張して退席しました。
(立国社・会派)今井雅人議員「武田大臣ご本人が本当は法務省に聞いてもらいたいと何度もおっしゃってるでしょ。だったら法務大臣出てきたらいいじゃないですか。武田大臣だけで審議するなんて無理ですよ」
与党側は「国家公務員法改正案などと一括して審議するため森法務大臣の出席は必要ないということで野党側とも合意していた」と主張しています。
一方、野党側は緊急の党首会談を行い、改正案について、「検察官の中立性や三権分立を損なう問題で、断固容認できない」との認識で一致し、撤回を求めていく方針を確認しました。