久しぶりの地元…自民党議員には厳しい声も

県をまたぐ移動が解禁され、地方での活動を再開した国会議員。地元支援者からは厳しい声があがりました。
2か月ぶりに地元に帰った自民党の宗清議員。
宗清議員「更地が急にできたりしている。変わってるな、2か月するとね」
支援者をまわると…。
宗清議員「テイクアウトも補助金出ますので。ご存じですか」
支援者「いや、知らなかった」
給付金とは別の、設備投資への補助金については知らないとの声が聞かれました。
宗清議員「意外に政府の支援策が浸透してないから、僕らもできるだけほしい情報を届けるよう徹して、しばらく活動しようと思っている」
安倍首相の出身派閥に所属する宗清議員には、支援者からこんな注文も。
支援者「(問題が)ちょっと多すぎませんか?っていうこと」「政治や国を動かす仕事の人がそれ(河井夫妻逮捕)はあかんやろと。もうちょっとがんばってほしいな」
宗清議員「しっかりやります」
自民党には、こうした地方からの批判や不満が相次いでいるといいます。
重要政策の方針転換や河井前法相と妻の案里議員の逮捕などの不祥事で政権が揺らいでいる安倍首相。浮上しているのが早期解散論です。
官邸関係者「今月、安倍総理と会談した際、麻生大臣は秋の解散を進言した」
この週末、自民党幹部も地元の公の場で…。
森山国対委員長「そう遠くない時期に衆議院選挙もあると思います」
今、地方選挙への応援要請が相次いでいるという石破元幹事長は…。
石破元幹事長「ウソのない政治をつくってくれんかいと。そういう方は非常に多いように思いますね。(Q.秋にも解散総選挙の話があるが)何のためにやるんだろうね。何を問うのかが明確でない解散は、私はすべきだとは思わない」
自民党の閣僚経験者からは「解散風を吹かせることで求心力を維持したいのだろう」との冷めた見方も。
22日、菅官房長官は…。
菅官房長官「(Q.長官は解散めぐる雰囲気の変化を感じている?)私は全く感じてません」
秋には自民党の役員人事も予定されており、国会閉会と同時に、政局に向けた動きがすでに始まっています。