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日本学術会議・梶田会長「著しい制約」

2020年10月29日 21:41
日本学術会議・梶田会長「著しい制約」

日本学術会議の梶田会長が就任後初めて記者会見し、会員候補6人が任命を拒否されたことについて「運営や活動の著しい制約となっている」と述べ、改めて6人の任命を求めました。

日本学術会議・梶田会長「(任命拒否は)学術会議にとっていわば青天の霹靂というべき事態で、第25期の運営や活動に著しい制約となっております。会長としてですね、菅総理に任命を見送った理由を説明し、改めて6名の任命をするように要望しております」

梶田会長はさらに「未来志向の対話を政府と学術会議で行う上で、任命問題が大きな妨げになることを危惧している」と述べました。

学術会議の会員をめぐっては、菅総理が「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りがみられる」と指摘しています。

学術会議側は会員の選考について、「ジェンダーや地域、所属機関の違いに考慮し多様なあり方が反映されるよう苦心を重ねている」とした上で、女性会員の割合はおよそ38%であり「政府の機関でこれだけ女性の比率が多い機関は学術会議しかない」と主張しました。