子どもの姓どうなる? 結婚後“旧姓使用”で弊害も 「選択的夫婦別姓」実現に向け立憲民主党が法案提出
選択的夫婦別姓の実現に向け、立憲民主党は30日、法案を提出しました。今の国会で実現するのでしょうか。
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既婚女性(50代)
「仕事によってとかその他の事情によって色々あると思うので、選択肢が増えることに関しては全然良いと思います」
妻(30代)
「子どもとは一緒(の名字)がいいです」
──家族は同じ名字がいいと思う?
夫(30代)
「なんとなく」
──それはどういう理由で?
夫(30代)
「子どもと一緒がいいなというくらいにしか思わないですけど」
30日、結婚指輪を受け取ったという新婚夫婦は。
新婚女性(20代)
「変えたくない人はいると思うので、そこは個人の自由かなと。名字が一緒だから家族でいられるっていうのは気持ちではあります。全然別でもいいんですけど、個人的には」
結婚すると夫婦どちらかの姓に統一しなければならない現在の法律。こうした中、立憲民主党は30日…
立憲民主党 辻元代表代行
「同姓か別姓かではありません。法律によって氏を強制するのか、それとも選べるようにするのか」
結婚時に夫婦の姓を統一するか、別々にするかを選べる「選択的夫婦別姓制度」を実現する法案を国会に提出しました。法案では子どもの姓を夫婦が結婚した時に決めるとしていて、きょうだいの姓も統一されることになります。
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結婚後も旧姓を使って仕事をする人は今の制度をどう受け止めているのでしょうか。
インドネシアに駐在 斎藤和子さん
「こちら旧姓併記のパスポートです」
インドネシアで働く斎藤和子さん。パスポートには旧姓の斎藤を併記しています。しかし…
インドネシアに駐在 斎藤和子さん
「こちらが滞在許可証です。パスポートのデジタル情報を基に登録されるので、カズコ・マスダ。旧姓は入っておりません」
政府は現在、パスポートなど公的な文書にも旧姓を併記できる仕組みを取り入れていますが、パスポートのICチップに旧姓のデータは入っていないため、海外での証明書の発行などに支障があるといいます。
また、夫婦別姓で結婚できないのは世界で日本だけであることから海外では理解されず、何種類もの名前を使い分けざるを得ないといいます。