「非常に不適切だった」自民・西田議員、ひめゆりの塔めぐる発言を謝罪
自民党の西田昌司参議院議員が、沖縄県の「ひめゆりの塔」をめぐる自身の発言は「非常に不適切だった」として謝罪しました。
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西田参院議員は7日、自身の「ひめゆりの塔」に関する発言について「撤回しない」としていましたが、一転して、9日は発言を撤回・謝罪しました。
自民党 西田昌司参院議員
「まずは、今回のひめゆりの塔というのは、沖縄県民の皆さん方にとって本当に耐えがたい大きな苦しみの歴史。大きなトラウマとなっているということを改めて、痛切に感じたわけです」
「ひめゆりの塔の名前を出して講演したこと自体、非常に不適切だったと、沖縄県民またひめゆりの塔の関係者の皆さま方におわびを申し上げると同時に、私が発言したところは訂正・削除させていただきたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」
西田議員は20年ほど前、沖縄県の「ひめゆりの塔」を訪れ、何らかの展示を見て「ひどい」という印象を持ったということです。今月3日、那覇市で行われたシンポジウムで次のように発言しました。
自民党 西田昌司参院議員
「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになっちゃったと、そしてアメリカが入ってきて、沖縄は解放されたと。そういう文脈で書いてるじゃないですか、あそこは」
――発言撤回ではない?
自民党 西田昌司参院議員
「撤回ですよ」
――当時は展示を見た記憶はある?
自民党 西田昌司参院議員
「そうですね、はい。『日本軍が侵略』と書いてあったんですよ。こんなことを展示していていいのかという疑問を持った。それが年表式になっていた。明確におぼえています」
ただ、西田議員によると、印象を持った展示は「ひめゆり平和祈念資料館」ではなく、「沖縄県平和祈念資料館」のものではないかと沖縄の知人から連絡が入り、しかもその展示はすでになくなっていたということです。
自民党 西田昌司参院議員
「あとは私ではなくて、マスコミの皆さんで事実関係は調べていただきたい」
また、一連の発言の中で、「撤回しない」部分もありました。
――「沖縄の場合、地上戦の解釈含めてかなりむちゃくちゃな教育のされ方してますね」この発言は撤回・謝罪はない?
自民党 西田昌司参院議員
「それはしませんね。(沖縄は)ほかの地域とは全然違うということです」