給食無償化に自公維が合意…26年度小学校から開始、中学校でも速やかに
今国会では、給食無償化をめぐって議論が交わされました。実は、東京都では、公立の小中学校において、すべてで給食が無償になっているものの、全国で見てみると全員を対象に給食が無償化されているのは3割程度です。
25日、自民・公明・維新は給食の無償化について合意し、2026年度にまずは小学校から開始するとし、中学校でもできる限り速やかに始めるとしています。
石破首相
「給食無償化につきましては、まずは小学校念頭に、地方の実情等を踏まえ令和8年度(2026年度)に実現する」
さらに、給食の苦い思い出を語る場面もありました。
石破首相
「私は、昭和30年代40年代、学校給食でした。はっきり言って、なかなかすごくおいしかったという記憶がございません」
「パンと脱脂粉乳とラーメンという不思議なメニューが出てきたこともございまして…」
私たちは、東京都内にある東大和市立第一小学校の給食の様子を取材しました。
子どもたち
「手を合わせてください。いただきます」「いただきます!」
「おいしい」
「毎日違う給食だから飽きないですねー」
味にもメニューにも満足している様子でした。
男の子
「めっちゃおいしいです」
女の子
「きょうはテレビが来てるから、苦手な魚も残さず食べようかなと思っています」
子どもたちにとって毎日の楽しみの給食について、こちらの小学校は、東京都の補助により今年1月から給食無償化が始まっています。
保護者(小学生2人の母親)
「無償化はありがたいなっていうのはありますね」
保護者(小学生2人の母親)
「(お金を)ほかのことに回せたり、後で来そうな大きな出費に備えたりできるので、ためてます」
ただ、給食が無償となっている自治体は一部にとどまっていて、実はいま給食をめぐる地域間格差が指摘されているのです。東京都では、公立の小中学校において、すべてで給食が無償になっていますが、全国で見てみると全員を対象に給食が無償化されているのは3割程度です。
こうしたなか、25日、自民・公明・維新は給食の無償化についても合意しました。2026年度に、まずは小学校から開始するとし、中学校でもできる限り速やかに始めるとしています。
しかし、全国の公立の小中学校で給食を無償化した場合、およそ4800億円が必要となり…。与党内からもこんな声があがっています。
自民党議員
『財布がいくらあっても足りない』
財源をどうするか大きな課題となっています。
子どもたちの成長に欠かせない学校給食。
「ごちそうさまでした」「ごちそうさまでしたー!」
給食無償化について、学校の給食制度に詳しい専門家は――
跡見学園女子大学マネジメント学部・鳫咲子 教授
「(無償化しても)給食の質・量の充実というのは、非常に優先度の高い事柄だというふうに思います」
「国が栄養基準を定めているという点、あるいは食育に給食を位置づけているという点からも、国の支援も必要だと思います」
(2月26日放送『news zero』より)