衆参ダブル選挙は?国会議員100人緊急取材…63人が内閣不信任案「提出見送り」、37人が「提出」と回答。「提出」のうち27人が「ダブル」につながるとの見方。

国会も残すところ約2週間。永田町の関心は、内閣不信任案をめぐる与野党の攻防に一気に移っている。内閣不信任案が可決された場合には、首相は10日以内に「内閣総辞職」か「衆議院解散」の選択を迫られる。
7月には参議院選挙が予定されているが、それに加えて衆議院選挙も行われることになるのか。39年ぶりとなる「衆参ダブル選挙」はあるのか?今、会期末に向けて、主に5つのシナリオが想定されている。
① 不信任案提出→採決を待たず即解散(=ダブル選挙?)② 不信任案提出→採決して否決③ 不信任案提出→可決され内閣総辞職④ 不信任案提出→可決され解散(=ダブル選挙?)⑤ 不信任案を提出しない
日本テレビ政治部は、与野党の国会議員100人を緊急取材。5つのシナリオでどの道をたどると考えるか?ズバリ聞いた。
このシナリオは、立憲民主党の野田代表が内閣不信任案提出を見送るというもの。
理由について与党側から出た意見は…
「不信任を出せば政治空白をつくることになる。野田代表には見識があるだろう」(自民幹部)
「そもそも日にちがない。ダブルをやらないために年金法案の日程を組んでいる」(自民ベテラン)
「野党は自分の党の議席をどう伸ばすかしか考えていないのに衆院選への準備ができていない。最後は野田代表が党内をおさえるだろう」(公明幹部)
野党側から出た意見は…
「不信任案が出たら審議はすべて飛ぶはず。なのに与野党ともに全員焦りがないから出さないだろう」(立憲中堅)
「まともな判断をすれば出すことにはならない」(維新ベテラン)
「不信任を出さないための言い訳が、年金法案の合意だ」(国民幹部)
衆議院選挙に向けた立憲民主党の準備が整っていないために、野田代表は、解散総選挙につながりかねない内閣不信任案の提出は見送るだろうという見方が多かった。
また、5月に年金制度改革法案について自民・公明・立憲の党首間で修正合意したことを受け、与野党双方から「立憲は不信任案を提出しない・できない」という声も多数聞かれた。