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当選したばかりでも…満額支給100万円

2021年11月16日 0:50
当選したばかりでも…満額支給100万円

「文書通信交通滞在費」は、すべての国会議員に毎月100万円支払われています。先月10月31日に当選したばかりの新人議員にも、10月分の100万円が、丸々支払われていたことから、日割りにできる法案を出す動きがあります。

先月、初当選を果たした日本維新の会・小野泰輔議員は、「やっぱりこれは世間常識から言ってもおかしい」と疑問を投げかけています。

日本維新の会 小野泰輔議員のSNS
「『国会の常識、世間の非常識』文書通信交通滞在費の額がどうにもおかしいのです」

小野議員がおかしいと指摘した「文書通信交通滞在費」とは――。

電話代・郵便代・交通費・滞在費などの経費として、給与とは別に、すべての国会議員に毎月100万円支給されるものです。領収書の提出は不要で、余った場合でも返還の義務はないといいます。

日割りで支払われる仕組みがないため、10月31日に初当選したばかりの新人議員にも、10月分が満額支払われていたのです。

日本維新の会 小野泰輔議員
「私たち新人議員は10月の勤務ほとんどない。(当選した先月31日の)開票して午後8時から12時までの4時間しかない。文通費は議員が活動する上での経費として使えるお金ですけど、10月働いていないのに、全額もらっているものを、そのまま受け取るのは、そんなのでいいのかと」

日本維新の会 松井代表
「1日で(満額)出てるとは知らなかった。永田町は世間の常識からかけ離れている」

日本維新の会は「文書通信交通滞在費」について、全額寄付するとともに、次の臨時国会で、日割りで支払うことを可能とする法案を提出する考えを示しました。

日本維新の会副代表 大阪府吉村知事
「日割りじゃなくて100万円支給されることは、明らかにおかしい」

吉村氏自身も、6年前に議員辞職した時、同じように1日で満額の100万円を受け取っていたとして、寄付することを表明しています。

11月15日放送『news zero』より。