自民・西田議員、「ひめゆりの塔」めぐる“歴史塗り替え”発言の撤回・謝罪を否定
自民党の西田参議院議員が、沖縄県の「ひめゆりの塔」をめぐり「歴史が塗り替えられている」などと発言したことに波紋が広がっています。
西田議員は、3日に沖縄県内で行われた憲法改正に関するシンポジウムで、かつて「ひめゆりの塔」の展示を見た印象について、「連合国、アメリカが正しいという歴史観で、歴史が塗り替えられた」などと発言しました。
この発言に自民党沖縄県連を含めて反発が起きていますが、西田議員は7日、発言の撤回や謝罪を否定しました。
西田昌司参院議員
「私の発言で県民や関係者の方を傷つけたというような報道になってますけれどもね。私としては全くそういう意図がないと」
Q 撤回されるお考えはない?
「もちろんないです。事実を言ってますから」
その上で西田議員は、「正しい歴史観を持つべきという思いで発言している」との考えを示しました。
これに対し、ひめゆり平和祈念資料館の普天間館長は、西田議員が指摘するような展示はないと述べました。
ひめゆり平和祈念資料館 普天間館長
(資料館やひめゆりの塔の展示に)「彼が言っているのは全く過去にも現在にもないので、何を言っているんだと思いましたね」
普天間館長は資料館の展示について、「戦争体験を聞き取り記録したものが開館以来のベースになっている」とした上で、西田議員の発言について、「つらい体験者の思いを否定するものだし、踏みにじるものではないか」と語りました。