【速報】約40年ぶり国会外での参考人聴取 旧安倍派の会計責任者
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自民党の派閥の裏金事件をめぐり27日午前8時から衆議院予算委員会の安住委員長らによる旧安倍派の会計責任者への参考人聴取が行われました。
参考人聴取は東京都内のホテルで安住予算委員長と与野党の理事らが約45分間、非公開の形式で行いました。
会計責任者は自らの裁判の中で、旧安倍派のパーティー収入のキックバックが再開された経緯について「ある幹部の要望だった」と発言していました。
安住委員長によりますと聴取で会計責任者はキックバックの再開を要望した“ある幹部”の名前については明かさなかったということです。
一方で幹部については「今は現職の議員でないと思います」と語ったということです。
また、会計責任者は2022年8月の幹部会合でキックバックの再開が決まったと思うと説明した上で、国会の政治倫理審査会で複数の旧安倍派幹部が8月の会合での再開決定を否定したことに関して「なぜあのような発言をしたのか と疑問に思う」と語ったということです。
さらに旧安倍派幹部が刑事責任を問われてない点についてたずねられると「私自身は会計責任者という立場だから、仕方がないという気持ちはあるが、やはり大変複雑な気持ちである」という趣旨の発言をしたということです。
衆議院の委員会が国会の外に出向いて参考人聴取を行ったのは、1988年に行われたリクルート事件をめぐる入院中の江副元リクルート会長への聴取以来、2例目です。