歯止めかからない“人口減少対策”が争点、宮城・栗原市長選挙(27日投開票)
任期満了に伴う石巻、登米、栗原の市長選挙は、4月27日に投開票。
このうち平成の大合併でいまから20年前に誕生した栗原市の市長選挙は、歯止めのかからない人口減少対策などが争点となっています。
現職・佐藤智候補
「これから栗原市が10年後20年後を見据え、未来を拓く市政運営をしなければならないと決意している」
現職の佐藤智候補(68)。
栗原市で副市長を務めた後、2017年の市長選に出馬するも千葉候補に42票差で敗れ、前回選挙で初当選を果たしました。
前市長・千葉健司候補
「消滅可能性自治体。大変厳しい枠に入ってしまった栗原市。これを脱却することこそ私に課せられた命題ではないかと思っている」
2017年から4年間 栗原市長を務めた千葉健司候補(68)。
前回の選挙で佐藤候補に約1400票差で敗れ、今回は市長の座を取り戻すための戦いです。
現職・佐藤智候補
「(Q千葉氏との3戦目について)今回も接戦だと思っている。同級生ですから、気持ちから何から全部知っている」
前市長・千葉健司候補
「戦いである以上、それ(同級生)を忘れてお互いの政策をぶつけていい戦いをしようと思っています」
宮城県北部に位置する栗原市は、面積は約800平方キロメートルと、県内でもっとも広い自治体です。
栗原市ができたのは今から20年前。
「平成の大合併」で、当時の築館町や若柳町など10の町村が合併して誕生しました。
合併当時の人口は、約8万人。
しかし、この20年で人口は大きく減少。
2025年3月末には6万人を割り込み、去年生まれた子どもの数は174人と20年前に比べ7割減少しました。
子育て世代は、栗原市の未来をどう考えているのでしょうか。
1歳の子ども持つ父親
「同じ学年の友達が結構少ない。(Qどんな栗原になってほしい?)子育て世代に対する助成とか移住。力を入れているのはわかるが、まだまだかなと思う」