石破 新総裁誕生 事実上の次期首相、鳥取県選出の議員として初 妻・佳子さんは地元鳥取で見守る 「本人から電話ありました」
「高市早苗君194票、石破茂君215票であります。石破茂君をもって当選者と決しました」
鳥取1区選出の石破茂元幹事長(67)が次の自民党総裁に選ばれました。事実上の次期、総理大臣で鳥取県選出の議員としては初となります。
石破茂 氏
「国民を信じ、勇気と真心を持って真実を語り、この日本国をもう一度皆が笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために石破茂、全霊を尽くしてまいります」
◇ ◇
9月27日午前9時半。自民党鳥取県連では開票作業が始まりました。投票権がある党員・党友は鳥取県が1万220人、島根県は1万1682人で投票は26日までに締め切られました。
そして、27日昼頃。石破元幹事長は国会議員の投票を前に決起集会を開き、改めて思いを語りました。
石破茂 氏
「自由闊達(かったつ)な議論ができる自由民主党、公正・公平な自由民主党、そして謙虚な自由民主党。そして、この国難をみんなで一致して乗り越えるために最後まで全力を尽くしてまいりたいと思います」
そして、午後1時。東京の自民党本部で始まった総裁選の投開票。今回は過去最多となる9人が立候補しました。自民党の総裁選は、国会議員1人1票の国会議員票368票と全国の党員・党友による投票で配分が決まる党員票368票の合わせて736票で争われます。
石破元幹事長の地元鳥取では、妻・佳子さんや自民党鳥取県連の関係者が集まり投票の行方を見守りました。1回目の投票ではー。
「高市早苗君、石破茂君による決選投票を行うことといたします」
国会議員票72票党員票109票、合わせて181票を獲得した高市早苗・経済安全保障大臣がトップに。続いて石破茂・元幹事長が国会議員票46票党員票108票合わせて154票で2位となりました。2人とも過半数を超えなかったことから決選投票に。
決選投票前の最後の訴えで石破さんは地方創生を強調しました。
石破茂 氏
「日本を守りたい、国民を守りたい、地方を守りたい、そしてルールを守る自由民主党でありたい。安全保障に長く携わってまいりました。国を守ってまいります。そして国民を守ってまいります。ひとりひとりが幸せを実感できる、安心と安全を実感できる、もう一度、ひとりひとりに笑顔が戻ってくるそういう日本を必ず作ってまいります」
一方、高市さんは次の世代への思いを訴えました。
高市早苗 氏
「私たちの国はこれから成長していかなければなりません。次の世代のためにも本当に日本列島の隅々まで活発な経済活動が行き渡り、全国、どこに住んでいても安全に暮らすことができて、いろんなことから命を守れる日本列島を作って次の世代に受け渡して行こうじゃないですか」
決選投票は国会議員が改めて1人1票を投じ、各都道府県に1票ずつ割り振られた票と合わせて争われます。そしてー。
「石破茂君をもって当選者と決しました」
1回目の投票ではトップとなった高市さんを21票上回る215票を獲得し、石破元幹事長が次の総裁に選ばれました。5回目の挑戦で総裁の座をつかんだ石破元幹事長。これまで支えてきた妻・佳子さんも鳥取市内で囲み取材を受けていましたがー。
石破氏の妻・佳子さん
「もしもし?お疲れ様でした。いま囲み取材を受けてて…」
当選について関係者からの電話のようですが…。
Q.いまの電話はどなたからですか?
石破氏の妻・佳子さん
「いまは石破茂、本人から電話ありました。私に報告というか、今晩は何時になるか分からないみたいな電話でした」
当選直後、喜びを全身で表現していた鳥取県の平井知事はー。
鳥取県 平井伸治 知事
「正直、私も自分の選挙で泣いたことないけども今日は泣きました。それぐらい待ち焦がれたこの勝利だったんです」
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「号外でーす」
27日午後4時半ごろ、JR鳥取駅前では新聞の号外が配られました。この結果を受け、街の人はー。
街の人
「鳥取出身の初の首相、おめでとうございますって感じだね。応援してよかったよ。うれしい、涙が出るくらい」
「不正のないクリーンな政治裏金とかあったのでね」
「国民が満足する、やっぱり石破さんがなってくれてよかったなと思うような、そういう総理大臣になってくれたら」
一方、松江市では。
街の人
「おめでとうございます。やはり日本のためにしっかりと導いてくれる方だと思っておりますので応援してました」
「島根県ではないけど親近感を感じます。まずは党自体の改革をやっていただきたいです」