「ここまで離されるとは予想外だ」自民党関係者が記者に漏らした本音 衆院選のポイントを解説 大分
◆TOSテレビ大分 梅田雄一郎記者
全体的に自民党の裏金問題が大きく影響した選挙でした。
まず、大分1区ですが吉良さんと衛藤さんの差は、およそ2万6000票ついたのですが、前回の衆院選の時よりも離れています。
ある自民党県連の幹部も「ここまで離されるとは予想外だ。裏金問題だけでなく、早期の解散が国民の反感を買ったのではないか」と分析していました。
吉良さんは「自民党の金権体質にノーをつきつける」と訴えることで自民党への怒りの声を追い風にしました。
――つづいて大分2区。ここは激戦となりました。
◆梅田記者
三つ巴の激しい戦いを広瀬さんが制しました。
保守系無所属という広瀬さんの立ち位置が裏金問題で揺れる自民支持層に浸透しました。
また、父親で前の知事の勝貞さんは野党の支持層にも浸透していて、敗れた吉川さんの陣営からも「自分たちの支持者からもかなり票が流れた」という声が聞かれるなど、与野党双方から票が集まりました。
一方、政治家の集大成として臨んだ大ベテランの衛藤さんでしたが、 裏金問題が大きく影響しました。
――最後に3区です。ここは岩屋さんが安定した戦いぶりでした。
◆梅田記者
岩屋さんは、現職の外務大臣として選挙戦に挑み、地元入りの日数は限られましたが、これまでに築いてきた強固な地盤は健在でした。
小林さんは、やはり急な立候補というこで、浸透しきれませんでした。