【独自解説】フランスの総選挙は“驚き連発”の大ギャンブル⁉日本とは違う選挙の勝ち方 フランス「支持率が低いから解散」、日本「この支持率で解散は困る」 親子“絶縁”に与野党“連立”も…
では、日本はどうでしょうか。現状、『自民』『公明』が連立しています。例のお金の還元の話から、最近は『公明』も少し距離を置こうとしていますが、連立は維持しています。小泉進次郎元環境大臣は「今選挙をやったら、自民党は負けます」というようなことを言っていて、とにかく勝つために、総裁選で「岸田さんをどうしようか」という話になっています。フランスみたいに「もういっそ勝つためだけに野党と組もう」と、今回の都知事選では本来意見が合わないはずの『立憲』と『共産』が組みましたが、ある意味で裏目に出て、負けました。
しかし、今度の解散総選挙の時には、『国民』ぐらいは『自民』側に入るという説もあります。日本の場合、「とにかく勝てば良い」ということには、どちらかというとメディアのほうからだと思いますが、「選挙後、そんなことで話が合うわけないではないか」という国民からの批判がすごいです。
目の前の敵を倒す政治家が評価されるのか、あるいは後のことまで考える人が評価されるのか―東京の選挙もそうですが、フランスの選挙からも、我々いろいろと考えるところがあるわけです。(「読売テレビ」特別解説委員・高岡達之)
(「かんさい情報ネットten.」2024年7月8日放送)