長野北部の“震度5弱地震”地震発生確率が最も高い“Sランク”活断層「糸魚川-静岡構造線断層帯」とは「関係なし」

先月18日の地震では、長野県大町市や筑北村、小川村で震度5弱の揺れを観測しました。この地震の震源は、長野県北部で近くにある活断層「糸魚川-静岡構造線断層帯」との関連が懸念されていましたが、政府の地震調査委員会は関連性はないと評価しました。
新潟県から静岡県にのびる「糸魚川-静岡構造線断層帯」は、▼北部区間ではマグニチュード7.7程度、▼中北部区間ではマグニチュード7.6程度の大地震発生が懸念され、全国にある主要な活断層のなかでも最も地震発生の可能性が高いとされています。
13日の地震調査委員会の会合では、4月18日に長野県北部で発生した最大震度5弱の地震や、その後の地震活動について、議論がおこなわれましたが、地震活動が「糸魚川-静岡構造線断層帯」で想定されている断層面とは整合しないとしています。
地震調査委員会の平田直委員長は会見で、「今回の地震は知られている活断層とは関係なく、影響もほとんどない」と話しています。