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“風邪”も5類になっていた…SNS「5日間休まなきゃいけないの?」 就業や登校に制限は 厚労省「次のパンデミックに備えて」

2025年4月23日 9:48
“風邪”も5類になっていた…SNS「5日間休まなきゃいけないの?」 就業や登校に制限は 厚労省「次のパンデミックに備えて」

いわゆる“風邪”とされるものや、新型コロナウイルスなどの感染症を含む「急性呼吸器感染症」が、感染症法における5類に位置づけられました。定点医療機関を通じて毎週の患者数が集計されることになりましたが、私たちの生活に変化はあるのでしょうか?

■1週間の報告患者数は約18万人

藤井貴彦キャスター
「国立健康危機管理研究機構から22日に発表されたのは、いわゆる“風邪”などが18万1270人という数字です。これは、全国約3000の定点医療機関で、4月7日から1週間で報告された患者の数です」

「いわゆる風邪などが、新型コロナウイルスやインフルエンザなどと同じ『急性呼吸器感染症』として5類となり、決められた医療機関が患者数を報告するようになって初めての調査結果でした。4月から風邪が5類になったことは知っていましたか?」

長濱ねるさん(俳優・『news zero』火曜パートナー)
「知りませんでした。私は風邪にかかると自然に回復することを待ったり、市販薬で済ませたりと医療機関にかかることが少ないのですが、何か生活は変わるのでしょうか?」

■厚労省「患者への影響はない」

小栗泉・日本テレビ解説委員長

「SNSなどでは『5類になったら5日間休まなきゃいけないの?』といった声もありましたが、5類になったからといって焦って何かを変える必要はありません。厚生労働省は、『患者の皆さんへの影響はなく、就業制限や登校制限の対象ともなりません』としています」

「感染症学が専門である、国際医療福祉大学の松本哲哉代表教授も『今まで通り、つらかったら医療機関に行ってほしいし、市販の薬で落ち着くなら様子を見るという形でいい』と話しています」

■急性呼吸器感染症を5類にした理由

藤井キャスター
「では、なぜ風邪を5類にしたのでしょうか?」

小栗委員長
「今回5類に分類されたのは急性呼吸器感染症です。その症状は幅広く、鼻炎・中耳炎・のどの炎症といったものをひっくるめていわゆる風邪と言われるもの、さらにはインフルエンザや新型コロナ・百日せきなどといった感染症も含まれます」

「厚労省は、こうした流行しやすい感染症の動向を把握すること、もう1つは今後未知の感染症が発生して増加し始めた時に迅速に探知すること、つまり新型コロナの経験を踏まえて次のパンデミックに備えるという意義があるとしています」

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