女性の“低体重・低栄養”新たな「症候群」として定義 日本肥満学会などが提案
女性の低体重・低栄養によって健康障害が生じている状態を新たな「症候群」として定義することを、日本肥満学会などによる研究チームが提案しました。
研究チームが発表・提案したのは、閉経前までの成人女性の低体重や低栄養によりいろいろな疾患や症状が生じている状態を、新たな症候群「FUS」と位置づけるというものです。
日本では、若い女性の低体重の割合が高く、妊娠への影響や月経周期の異常のほか、摂食障害などを引き起こすリスクがあるとされています。
研究チームは、低体重・低栄養の健康リスクへの対策などが軽視されてきたとし、研究をすすめ、診断基準や予防指針を確立したいとしています。
また、糖尿病治療薬をダイエット目的で適応外使用する問題や、SNSなどの影響を受けた強い「やせ志向」にも懸念を示し、社会的構造にもアプローチする必要があると指摘しました。