小顔効果も…「ビッグリボン」ブーム到来

今、リボンを取り入れたファッションが新たな広がりを見せています。中でも小顔効果ものぞめるなどとして、サイズが大きな「ビッグリボン」が人気になっているといいます。
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ファッション好きが集まる街、東京・原宿。日々トレンドが変わりゆく中、若者を中心に、新たなブームとなっているのが、リボンのついたファッションです。
街の人は――
「個人的にリボンにハマり出して、最近つけてます」
「気合入れる時とかは、頭に大きいリボンつけたりします」
つけるだけで可愛さが増すリボン。しかし、その大きさは徐々に巨大化していき、アクセサリーを扱っている「パリスキッズ原宿店」で人気なのが、手のひらに収まりきらないほどの大きなリボン、いわゆる“ビッグリボン”です。
パリスキッズ原宿店・中上友希店長
「横25センチ・縦10センチちょっとのものが一番売れています」
10代から20代の若者を中心に、去年の秋ごろから売れ始めたといいます。
パリスキッズ原宿店・中上友希店長
「ガーリーなファッションとか、全体的に大きいヘアアクセサリーがはやる傾向にあると思います」
その人気を受け、今では売り場を4倍ほどに拡大しています。売れる秘密は他にもありました。
パリスキッズ原宿店・中上友希店長
「大きいのをつけることで、小顔効果とかもあると思います」
さらにリボンは大きくなっていき、今では――
パリスキッズ原宿店・中上友希店長
「縦も横も27センチぐらいあります」
「パリスキッズ原宿店」では、頭半分ほどが隠れるリボンも売っています。
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実はこの“ビッグリボン”、昭和の時代にもブームがありました。当時、原宿を中心にロックンロールを踊る「ローラー族」と呼ばれる人たち。ポニーテールに大きなリボンをなびかせて踊る姿は、時代の象徴にもなりました。
そのトレンドは平成になっても色あせることはなく、「月にかわっておしおきよ」の名台詞でおなじみの人気漫画「美少女戦士セーラームーン」の主人公の衣装にも、大きなリボンがついています。
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昭和、平成、令和。ファッションとともに時代を彩ってきたビッグリボン。
今やその華やかさは、アクセサリーだけにとどまらず、最先端のトレンドがそろう渋谷109にある洋服店「Rmine」では、ビッグリボンのブラウスや、コート、さらには靴やカバンなどにも広がり、今では店に並ぶ半数以上がリボンのついた商品だということです。
Rmine ディレクター・宮島愛美さん
「今の時期、マスクとかで顔も隠れちゃったりするので、リボンつけてるだけで、テンション上がるのかなと思います」
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その人気は海を渡り、イタリアの高級ファッションブランドでは、きらびやかなデザインにビッグリボンを胸元にあしらった洋服を発表しました。若者だけでなく、大人の女性にも広がりを見せるビッグリボン。
40代の女性向けのファッション誌でも、毎号、ビッグリボンが取り上げられ、このブームに出版社は――
光文社 STORY・河合良則統括編集長
「働いている方はリモートミーティング、上半身を見せることが多いので、首回りに大きいモチーフがあると映える」
コロナ禍でリモートワークが日常となった今、ビッグリボンを取り入れることで、より柔らかい印象を与えることができるといいます。
さらに、河合さんは「家族で過ごす時間も増えてきたこともあって、お子さんと一緒にリボンファッションを楽しむとか、洋服の貸し借りが日常になってきている」と話します。
親子一緒になって楽しめるビッグリボン。今後も人気は高まるかもしれません。