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篠沢教授に新宿区謝罪 サービス申請却下で

2010年2月3日 18:05
篠沢教授に新宿区謝罪 サービス申請却下で

 テレビのクイズ番組などで活躍し、現在は病気療養中の学習院大学・篠沢秀夫名誉教授(76)が、障害者自立支援法に基づくサービスを東京・新宿区に申請したところ、新宿区が法律に反して申請を却下していたことがわかった。

 篠沢名誉教授は去年、筋肉が萎縮(いしゅく)する難病を発症し、現在は話すことができない。介護は家族にとって大きな負担となっていて、先月、新宿区に障害者自立支援法に基づくサービスを申請した。しかし、新宿区はこの申請を却下した。

 家族が理由を調べたところ、新宿区では障害者自立支援法に反して「65歳以上の人が新たに支援を申請しても認めない」とする内規を定めていたことがわかった。新宿区は対応の誤りを認め、謝罪した。

 篠沢名誉教授は「妻が夜中、介護していて疲れ果てるのではないかと心配していました。(申請が)認められてよかった」などとコメントしている。