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GWで利用増…バス会社の「安全対策」は?利用者側ができる事前確認も 関越道バス事故から13年

2025年4月30日 5:48
GWで利用増…バス会社の「安全対策」は?利用者側ができる事前確認も 関越道バス事故から13年

群馬県の関越自動車道で、乗客7人が亡くなった高速バスの事故から29日で13年となりました。ゴールデンウイークで利用客が増えるバス会社の安全対策を取材しました。

29日夜、ゴールデンウイークを迎え、多くの人が見られたのは東京・新宿の高速バス乗り場。

広島に帰省する新社会人
「いまから広島にいきます。帰省です。寝ていたら着くのでそこが一番利点かなと」

山梨へ帰る親子
「いまから山梨に戻ります。一番は、お値段です」

手軽さなどから利用者が多い高速バス。しかし13年前の4月29日…。

群馬県藤岡市を走る関越自動車道で起きた事故。

高速バスが防音壁に衝突し乗客7人が死亡。38人が重軽傷を負いました。

石川県金沢市から新宿駅・東京駅を経由して東京ディズニーランドに向かっていた高速バス。

原因は、運転手の居眠りでした。

29日朝、現場近くでは、事故発生の午前4時40分に合わせて、花を手向ける遺族らの姿がありました。

母・郁子さん(当時49)を亡くし自身も大けがをした林彩乃さん(36)。

事故で母を亡くす 林彩乃さん(36)
「母が亡くなったというのも、少しずつ実感して、ようやく生活にも慣れてきてという13年でした」「家族の中で話をしていてもいまだに『お母さんならこうだよね』と話がでる」

子供たちと一緒に手を合わせていた山瀬俊貴さん(32)。

母・直美さん(当時44)が事故に巻き込まれました。

事故で母を亡くす 山瀬俊貴さん(32)
「『1年見守って』というようなことと、子供たちが成長したので『また1歳大きくなったよ』と報告しました」

事故後、警察官になった山瀬さん。いまは高速隊員として高速道路の取り締まりなどにあたっています。

事故で母を亡くす 山瀬俊貴さん(32)
「何十年たとうがこういう事故を風化させたくない。交通事故の残酷さ、一瞬で交通事故によって命を奪われるということがあるので、防げるような事故は多数あると思うので。少しでも防げたらと警察官として思うし、遺族としてはこういう事故が少しでも減ってほしい」

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