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社会
2010年8月6日 13:26

米大使「核なき世界の実現目指し、協力を」

米大使「核なき世界の実現目指し、協力を」
(c)NNN

 広島は6日、65回目の「原爆の日」を迎えた。広島市では平和記念式典が開かれ、原爆投下国であるアメリカのジョン・ルース駐日大使が初めて参列した。「私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかなければならない」とした文書を寄せたものの、式典後は何も語らなかった。

 被爆65年の節目を迎えた平和記念式典には、5万5000人が参列した。式典は6日午前8時から始まり、原爆を投下したアメリカからルース駐日大使が初めて参列するなど過去最多の74か国の代表を迎えた。この一年で死亡した被爆者は5501人で、すべての名前を記した名簿が慰霊碑に納められた。

 広島市・秋葉忠利市長は平和宣言で、菅首相が参列する中、アメリカの核の傘からの離脱など、日本政府に具体的な行動を求めた。

 また、初の式典出席に強い意欲を示していた国連・潘基文事務総長は「核兵器のない世界という、私たちの夢を実現しましょう。私たちの子供たちや、その後のすべての人々が、自由で安全で平和に暮らせるために」と、被爆地からメッセージを発信した。潘事務総長は式典後、原爆資料館を視察した。その後、被爆者の話に耳を傾け、午後からは地元の高校生との交流会も予定するなど精力的に活動している。

 一方、初の参列で注目されたルース駐日大使が「私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかなければならない」との文書を寄せたものの、式典後は記者団の問いかけに何も語ることなく、足早に広島を後にしている。

 初の参列で注目された2人は対照的な動きを見せた。核をめぐる各国の複雑な動きを象徴した式典と言えそうだ。