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社会
2010年8月27日 11:55

東京拘置所の刑場を初公開~法務省

東京拘置所の刑場を初公開~法務省
(c)NNN

 法務省は27日、死刑が執行される東京拘置所(東京・葛飾区)の刑場を初めてメディアに公開した。死刑が執行される「執行室」や、検察官らが執行を見届ける「立会(たちあい)室」などの映像取材が初めて認められた。

 独居房から連行された死刑囚は、まず「教誨(きょうかい)室」に入る。死刑囚は、所持品をどう処分するかなどを確認され、希望すれば仏教やキリスト教などの宗教家である教誨師と話すことができる。27日に公開された部屋には、仏壇があった。

 次に、執行直前の「前室」に入る。部屋には仏像があった。ここで、拘置所の所長から正式に死刑の執行を告げられ、希望があれば教誨師と話ができる。

 その後、カーテンで仕切られている隣の「執行室」に移動する。死刑囚は、約1メートル四方の赤枠に囲まれた踏み台の上に立たされる。目隠しをされ、手や足を拘束され、天井に設置された滑車から垂らされた縄が首にかけられる。その後、踏み台が開くと、死刑囚は落下し、首の縄がしまって死亡する。今回、縄は公開されなかった。

 死刑を執行する際に踏み台を開くのは、「ボタン室」にある3つのボタン。3人の刑務官が一斉にボタンを押す。3つのボタンのうち、どのボタンで踏み台が開いたかはわからない。刑務官の心理的な負担を和らげるためだという。

 検察官や拘置所の幹部らは、「立会室」からガラス越しに執行の瞬間を見届ける。踏み台が開いた後、死刑囚が死亡したかどうかは、医務官が「執行室」の下の部屋に行って確認する。脈などを確かめて死亡を確認、5分後に遺体は床に下ろされ、納棺されるという。今回、遺体が下ろされる「執行室」の下の部屋は、「死者を扱う極めて厳粛な場所だから」などという理由で、取材は認められなかった。