社会
2010年10月7日 14:30
テレビ画面の液晶、医薬品…化学賞の功績

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今年のノーベル化学賞に選ばれた北海道大学の鈴木章名誉教授(80)とアメリカ・パデュー大学の根岸英一特別教授(75)は、あらゆる製品のもととなる炭素と炭素の合成に貢献したことが評価された。
炭素同士の合成はこれまでも行われてきたが、一定の条件での下でしか結合せず、非常に難しいものだった。今回、2人は「パラジウム」などの金属を仲介役にし、効率的に思い通りの化合物を作る技術が評価された。
この方法で、炭素を骨格とする有機化合物が安定的に大量生産できるようになり、テレビ画面の液晶の生産にも役立っている。さらに、携帯電話の液晶画面や医薬品の開発・生産能力が飛躍的に高まり、幅広い分野に応用されている。