第三者委員会からパワハラを認定され、告発者捜しなどの対応を「違法」と判断された兵庫県の斎藤知事。今後、知事はどのように対応するのでしょうか？

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20日から、兵庫県で開催される花の祭典。出席した斎藤知事がイベント後、記者から質問されたのは…。

──一夜明けましたが、報告書はご覧になりましたか？

兵庫県　斎藤元彦知事
「（報告は）きのう夕方でしたので、まだすべてには目通せていないところですね」

19日、6人の弁護士による第三者委員会が公表した、斎藤知事のパワハラ疑惑などについての調査報告書。去年3月、元県民局長が告発した疑惑のうち、10件がパワハラに該当すると認定。

例えば、出張先の施設で20メートルほど手前で公用車を降りた際、職員を激しく叱責した件について。

第三者委の調査報告書
「指導の必要性がない上に、相当性を欠く方法で行われた。パワハラに当たる」

また、告発文書に対し、知事が放った次の発言。

兵庫県　斎藤元彦知事（去年3月）
「事実無根の内容がたくさん含まれ、うそ八百含めて、文書を作って流す行為は、やっぱり公務員として失格」

「公務員失格」「うそ八百」などの言葉を使って非難したことは、「精神的苦痛を与えるもの」などとして、パワハラに該当すると報告しました。

ほかにも、机をたたいて職員を叱責したことや、夜間や休日の連絡などの行為を、パワハラに該当すると第三者委員会が認定。

さらに報告書では、元県民局長の告発行為の一部は公益通報に当たり、斎藤知事が告発者捜しを命じたことは「公益通報者保護法に違反」だとしました。

一夜明けた20日。

──告発文は、知事の中で誹謗（ひぼう）中傷性が高いという印象は変わってない？

兵庫県　斎藤元彦知事
「それについてきのう申し上げた通り、これまでの会見で申し上げた通りというのが、私の考え方です」

──うそ八百などの発言もまだ撤回しない？

兵庫県　斎藤元彦知事
「これまで会見で述べた通りですね。第三者委員会の提言が出ましたので、そこはしっかり読ませていただいて、内容をじっくりと自分の中でも理解しながら、改めていくところをしっかり改善していきたい」

第三者委員会の報告書について、弁護士は…。

亀井正貴弁護士
「元裁判官と弁護士の判断だから、これはもうかなり重いということと、元県民局長をここまで追い詰めて、世間的にも兵庫県知事としての信用を失わせたという責任は、本当に重い」

一方、指摘された公益通報者保護法の違反について…。

亀井正貴弁護士
「公益通報者保護法に罰則規定はありますけど、通報者捜しをしたことに罰則はない」

報告書をしっかりと読んだ後、斎藤知事はどんな答えを出すのでしょうか。