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社会
2011年1月2日 21:21

11年の運輸業界“4時間の壁”めぐる競争

 11年は、10年に続いて、運輸業界にとって厳しい競争が待ち受ける一年になる。

 その鍵が「4時間の壁」。これは、移動する際に航空機を利用するのか、鉄道を利用するのかを選ぶ基準とされているもの。鉄道での移動時間が4時間を超える場合、利用者は航空機を選ぶとされている。

 「JR」は、新幹線でこの4時間の壁を乗り越えようとしている。10年は東北新幹線が全線開通し、東京~青森が3時間20分で結ばれた。11年も、3月に九州新幹線の鹿児島ルートが開通し、大阪~鹿児島が3時間45分で結ばれる。大阪~鹿児島は、これまで航空機の利用者の割合が約9割を占めていたが、新幹線開通をきっかけに、安くて悪天候に強い新幹線が優勢になる可能性もある。

 一方、11年は、航空業界も対抗策を打ち出す。その一つが格安航空会社の設立。「全日空」は関西国際空港を拠点とした格安航空会社を設立し、11年下半期からの就航を目指している。羽田便で新幹線の運賃を下回ることができれば、利用者を飛行機に取り戻すことができるかもしれない。

 いずれにしても、利用者には選択肢が広がり、歓迎すべき状況だ。しかし、鉄道や航空業界にとっては、11年も厳しい競争が待ち受けている。