日テレNEWS
社会
2011年1月23日 17:49

各地で導入「デマンド交通」とは

各地で導入「デマンド交通」とは
(c)NNN

 駅やバス停から離れた地域の住民の移動手段を確保するための新しい交通システムが注目されている。各地で導入が進む新システムを取材した。

 千葉・佐倉市の農村地域を走るワゴンタクシー。予約に合わせてルートや時刻を設定し、目的地まで送迎する乗り合い型の新システムで、「デマンド交通」と呼ばれている。佐倉市は、去年11月末から実証実験を行っている。駅やバス停から遠い集落が点在する南部の地域が対象だ。

 路線バスの本数や利用者が少ない地域では、高齢化も進んでいる。このため、高齢者の移動手段の確保は大きな課題となっている。

 佐倉市交通防災課・伊藤浩司さん「公共交通の役割は、高齢化を迎える今後の世の中にとって大変重要なものと思うので、地域の方々全てに移動する機会を確保したくて、デマンド交通を導入した」

 利用者の男性「私も女房も90歳だから、自分で乗り降りできる間はお願いしたい」

 こういったシステムは、都市部でも求められている。東京のベッドタウンである千葉・船橋市では、デマンド交通の実証実験が今月いっぱい行われている。古くから住宅の開発が進んだ地域は狭い道路が多く、小型バスも通りづらい。その上、開発当初から住む人々の高齢化も進んでいる。このため、都市部であっても移動手段の充実が求められていた。そこで、船橋市はタクシーを使ったデマンド交通を導入した。バスが通りにくい狭い道でも運行に適している。

 船橋市総合交通計画課・富松知一課長「交通不便地域が解消されればいい。船橋市内の似た地域があれば、ここで得たノウハウが活用できれば」

 自宅送迎などタクシーと同じサービスが低料金で受けられるデマンド交通に、期待がかかっている。