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汚染水放出、避けられぬ措置~保安院審議官

2011年4月19日 23:41
汚染水放出、避けられぬ措置~保安院審議官

 経産省の原子力安全・保安院で連日会見を続けている西山英彦審議官は19日午後、外国メディアとの会見に臨み、福島第一原子力発電所の事故で低い濃度の放射性物質を含んだ汚染水を海に放出したことについて「避けられない措置だった」として、重ねて理解を求めた。

 英語で会見した西山審議官は「高濃度の(放射性物質を含んだ)汚染水が流れ出るのを防ぐため、低濃度の汚染水を放出した。これは、放射性物質を閉じこめるために避けられない、必要な措置だった」と述べ、低濃度の放射性物質を含む汚染水を海に放出したことについて理解を求めた。

 出席した海外メディアからは「今後、さらに汚染水を海に放出することはないのか」との質問が相次いだが、西山審議官は「今後は全く考えていない」と強調した。そして「タンクやメガフロートなど水の貯蔵場所を確保すれば、放出が避けられる」と説明した。