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2011年5月16日 1:13

1号機 津波4時間半後にはメルトダウン

1号機 津波4時間半後にはメルトダウン
(c)NNN

 福島第一原子力発電所1号機で核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きていたことについて、「東京電力」は15日、「東日本大震災による津波に襲われた約4時間半後にはメルトダウンが始まっていた」との見方を明らかにした。

 東京電力はこれまでに得られたデータを基に、原子炉内の燃料の状態について解析した。それによると、津波が到達した3月11日午後3時半過ぎには1号機で原子炉の水位が急激に下がり始め、午後6時頃には、水位は燃料の最も上の部分を下回り始めて燃料が露出した。この直後、燃料が上の部分から溶け始め、午後7時50分には、燃料が溶けて圧力容器の下に落ちるメルトダウンが始まったとみている。

 また、その後の状況については、落ちた燃料の大半は圧力容器の下の部分で水につかって継続的に冷やされており、今後、大規模な放射性物質の放出にはつながらないとしている。

 一方、これまでに原子炉に送り込んだ水は漏れたとみられ、原子炉建屋の地下に4メートルの高さにまでたまっているのが確認されている。東京電力はこれまで、原子炉格納容器にためた水を循環させて原子炉に戻すことを検討していたが、格納容器内の水が少ないことも想定され、建屋の地下にたまった、放射性物質を含む汚染水を利用することも検討している。

 政府関係者によると、格納容器を水で満たす「水棺」作業は事実上断念し、17日に発表する今後の作業スケジュールには、汚染水を使った冷却設備の構築を盛り込む方針。