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社会
2011年10月1日 21:14

乳がんに関心を…サバイバーコーラス隊歌う

乳がんに関心を…サバイバーコーラス隊歌う
(c)NNN

 10月1日は乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝える「ピンクリボンの日」。乳がんに関心を持ってもらうために立ち上がった女性たちを、社会部・鈴木美穂記者が取材した。

 日本では年間約5万人が新たに乳がんと診断され、16人に1人が罹患(りかん)すると言われている。しかし、10年の検診率は24.3%(国立がん研究センターがん対策情報センター調べ)と低いのが現状だ。こうした中、乳がんを経験した「乳がんサバイバー」によるコーラス隊が一役買うことになり、都が主催するピンクリボンイベントに参加することになった。

 コーラス隊に参加している江原裕美さん(35)に乳がんが見つかったのは去年10月。きっかけは、市から届いた無料クーポンを使って初めて受けた検診だった。去年末に手術し、現在も3週間に一度の抗がん剤治療を受けている。

 江原さんは感染症を恐れ、いつどこで悪くなるかわからない体調を心配して電車に乗ることすらできなくなり、憂鬱な気持ちで過ごしていた。そんな時、去年結成されたばかりのコーラス隊に出会った。江原さんは「練習をきっかけに、電車に乗れるようになって、帰り道も鼻歌が止まらない感じで」「私みたいに30歳代で、健康診断で何も問題がなくて、それでも乳がんになる人がいるってことは、やっぱり知ってほしい」と話す。

 「歌うことで自分自身が元気になりたい」「闘病しながらでも楽しく生きられることを伝えたい」-イベント当日の9月30日、一人一人が様々な思いを胸に秘め、ステージに上がった。

 江原さん「本当に最悪な経験をしましたけど、命についてすごく考える機会をもらって、ゴスペルを歌わせてもらうことができてすごく幸せです。色々なことを考えて歌って…一言では言えない」

 「乳がん」という共通の経験を通して集まった女性たち。共に歌うことで新しい一歩を踏み出している。