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社会
2011年11月15日 20:20

イレッサ訴訟 逆転敗訴の原告側、上告へ

イレッサ訴訟 逆転敗訴の原告側、上告へ
(c)NNN

 肺がん治療薬「イレッサ」の副作用をめぐり、死亡した患者の遺族が国と製薬会社に損害賠償を求めていた裁判で、東京高裁は15日、国と製薬会社の責任を認めた一審判決を取り消し、原告側の逆転敗訴を言い渡した。原告側は判決を不服として、最高裁に上告する方針。

 この裁判は、イレッサを服用して死亡した患者の遺族が国と製薬会社に損害賠償を求めたもの。原告側はイレッサの添付文書に副作用で死亡する危険が明記されていなかったと主張し、一審の東京地裁は「注意喚起が不十分」だとして、製薬会社と国の責任を認めていた。

 これに対し、東京高裁は15日、「承認前の臨床試験での死亡例はイレッサの服用と因果関係があるとまではいえないものだった」とした上で、「添付文書の説明の対象は専門医であり、危険性は承知していた」などとして、添付文書の記載に問題はなかったとする判断を示し、製薬会社と国の責任を否定した。

 原告側は判決を不服として、最高裁に上告する方針。原告の一人で娘を亡くした近沢昭雄さんは会見で、「(娘は)病院のベッドで1週間座ったまま、冷たくなってカチカチの体で亡くなった。ものすごく悔しい面もあります」と話した。