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15万人以上が避難生活の中で新年 福島

2012年1月1日 21:25
15万人以上が避難生活の中で新年 福島

 福島第一原子力発電所の事故などの影響で、今も15万人以上が避難生活を送る福島県では、多くの被災者が仮設住宅で新年を迎えた。

 警戒区域に自宅があった富岡町の川端英二さんは、郡山市の仮設住宅で避難生活を送っている。大みそかは毎年多くの親戚が実家に集まっていたそうだが、去年は母親と義理の妹ら数人で過ごした。

 川端さん「(12年は)明るい年になってほしい。一日でも早く(自宅に)帰りたい」

 福島県内では、約15万7000人が避難生活の中で新年を迎えている。

 福島第一原発から30キロ圏内にある、いわき市志田名地区では、住民たちが神社を訪れ、放射能汚染からの再生を願った。この集落では約半数の人が自主避難を続けているが、正月だけはふるさとで迎えようと、神社には子供たちの姿もあった。

 志田名地区の住民「若い人たちと一緒に帰れるようにしてほしい。除染をしてもらって」

 志田名地区では農地などの除染が進まないのが現状だが、住民たちは一日も早いふるさとの復興を願っていた。