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政府 木造船の3人「漂流者」で扱う方針

2012年1月9日 8:37
政府 木造船の3人「漂流者」で扱う方針

 島根・隠岐の島に「北朝鮮から流れ着いた」という木造船に乗った3人について、政府が「漂流者」として扱う方針を固めたことが、関係者の話でわかった。

 3人への事情聴取は8日も、鳥取・境港市の沖合に停泊する巡視船で行われた。調べに対し、3人は「漁をしていたら、エンジンが故障して漂流した」と話し、北朝鮮に帰ることを希望している。

 脱北目的ではない北朝鮮の船が漂着したのは過去に例がなく、政府が対応を検討してきたが、政府関係者によると、8日夜、関係する省庁が協議し、3人を「漂流者」として扱う方針を固めた。北朝鮮への移動手段は明らかになっていない。

 船の中で見つかった男性の遺体について、3人は「火葬して持ち帰りたい」と話しているという。