被災地・気仙沼市で伝統の虎舞を披露
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城・気仙沼市の鹿折地区で15日、高台に残った飯綱神社で伝統の「浪板虎舞」が披露された。
浪板虎舞は鹿折地区に江戸時代から続く伝統行事で、保存会のメンバーは震災でばらばらになりながらも、連絡を取り合って伝統を維持してきた。浪板虎舞保存会・吉田和也さんは「いつもの年とは違って感慨深いものがある。虎舞でみんなを元気にして、私たちもちょっと力を与えたり、与えられたりしながらやっていきたい」と話した。
鹿折地区は津波で大きな被害を受け、住民は仮設住宅などでの生活が続いている。15日は多くの人が見守る中、飯綱神社の境内で初舞を披露し、一年間の家内安全と航海安全を祈った。