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熊本の病院、筋弛緩剤紛失 致死量10人分

2012年1月20日 22:48
熊本の病院、筋弛緩剤紛失 致死量10人分

 熊本市の済生会熊本病院が先月、薬事法で毒薬に指定されている筋弛緩(しかん)剤を紛失していたことがわかった。

 熊本市地域医療課によると、先月9日、済生会熊本病院から「筋弛緩剤『エスラックス』の50ミリグラム入りの瓶3本を紛失した」と連絡があった。筋弛緩剤は手術の時に筋肉をほぐすために使われる薬で、製薬会社によると、紛失した量は体重50キロの成人で10人分の致死量に当たるという。

 NNNの取材に対し、済生会熊本病院は「筋弛緩剤を使用した量と残っている量が合わない」と事実を認め、紛失した3本は現在も見つかっていない。

 熊本市は今月5日、市内の96の病院に毒薬の管理を徹底するよう呼びかけた。