除染推進のための事務所、開所式典　福島市

　福島県で除染を推進するため今月発足した環境省「福島環境再生事務所」の開所式典が２１日、福島市で開かれた。

　式典で、細野環境相は「今回、福島で起きている事態は、まさに原子力行政を実施してきた国に責任（がある）。本当に申し訳ない状況を福島に生じさせてしまっている責任を、皆さん一人一人が担わなければ除染はスタートしない」と訓示した。

　細野環境相はさらに、市町村長らを前に、県内５か所に支所を設けて地域の二ーズにあわせたきめ細かい除染活動を行うと述べた。その上で、人員を来年度、現在の７０人態勢から２００人態勢に強化する考えを示した。また、遅くとも今年度中に除染の進め方やスケジュールなどを示すとし、国の責任で除染を進めることを強調した。