成人の喫煙率、初めて2割切る~厚労省調査
厚労省が10年11月、全国約3700世帯を対象に行った健康に関する調査によると、たばこを吸っている人は、初めて2割を切った。
厚労省によると、約3700世帯のうち、成人でたばこを吸っている人は男性が32.2%、女性が8.4%で、総数では19.5%となった。86年の調査開始以来、2割を切るのは初めて。また、たばこを吸っている人のうち、禁煙したいと思っている人は37.6%で、調査開始以来最多だった。
調査では、所得と生活習慣についても初めて調べたが、年収200万円未満の世帯では「朝食を食べない割合が高い」「野菜の摂取量が少ない」「運動の習慣が少ない」という結果になった。厚労省は「所得が低い場合、生活習慣を改善する時間や余裕がないという指摘もあり、健康面での格差が出ないよう対策を考えたい」としている。