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児童4人不明…大川小付近の川せき止め捜索

2012年2月14日 17:53
児童4人不明…大川小付近の川せき止め捜索

 東日本大震災の津波で、宮城・石巻市立大川小学校では108人いた児童のうち70人が死亡し、教職員も13人のうち9人が死亡した。震災から11か月たった今も児童4人、教職員1人の行方がわかっていない。これまでも大川小学校周辺の捜索は行われてきたが、児童の保護者らの強い要望を受け、14日、初めて学校のそばを流れる川をせき止めての捜索が行われた。

 捜索は、大川小学校のすぐそばを流れる富士川の約1.3キロの区間の流れをせき止めて始まった。今回は、児童の保護者らの要望を受けて石巻市が行うもので、川の水を抜いた捜索は初めて。重機で川底の泥を掘り起こすと、車やコンクリート片が出てきたが、これまでに行方不明者の手掛かりになるものは見つかっていない。

 石巻市河北総合支所・堀井栄支所長は「(来月に)一周忌を迎えるので、できるだけ家族の元に帰したい。何か手掛かりがあればということで、今回実施した」と話す。

 大川小学校では、児童108人のうち74人が犠牲になっている。震災から11か月がたった今も、そのうち4人と、教員1人が行方不明になっている他、大川地区の住民も44人が行方不明のままだ。

 捜索は10日間続けられる予定。