環境にやさしい「LEDイチゴ」発売

LED(=発光ダイオード)を使って栽培された「LEDイチゴ」が香川県内で発売された。省エネの他、環境にも体にもやさしいと注目されている。
香川・高松市飯田町のイチゴ農園「スカイファーム」では、ハウスの中に緑色のLEDをロープ状にはわせ、夜間に一日2~3時間、週5回前後、その光をイチゴに当てている。白色電球と比べると、省エネにつながるという。
四国総合研究所が開発したこの新しい栽培方法では、病虫害の予防用の農薬を使わずに済む他、LEDの植物の成長を促す作用でイチゴの実が約1.5倍大きくなる。また、味が濃くなる結果も得られたという。
スカイファーム・川西裕幸代表は「(イチゴの)産地間競争は厳しく、個人ブランドとして、量ではなく質で勝負したい。安全でおいしいイチゴのブランドをつくりたい。全てLEDでやっているので、省エネにもつながる」と話す。
「LEDイチゴ」は、高松市内の生協で、通常のイチゴとほぼ同じ値段で販売されている。また、洋菓子店やレストラン、デパートなどからの引き合いもきているという。
イチゴの産地間競争が激しくなっている中、付加価値のついた新ブランド「LEDイチゴ」に関係者の期待が膨らんでいる。