関西電力管内、全ての原発が停止へ

20日深夜、「関西電力」の高浜原子力発電所3号機(福井・高浜町)が定期検査に入り、これで管内の原発11基が全て停止する。
関西電力管内では、高浜原発3号機が20日深夜、定期検査に入る影響で、約150万キロワットの出力が低下する。関西電力では昨年度、全ての電力量のうち、原発での発電が51%を占めていて、その依存率は全国の電力会社でも最も高くなっている。
高浜原発3号機の運転停止により、稼働中の原発は「東京電力」の柏崎刈羽原発6号機と、「北海道電力」の泊原発3号機の2基となり、4月下旬には国内の全ての原発が停止することになる。
関西電力では、高浜原発3号機の停止で最大供給力が2664万キロワットとなり、この冬の最大電力需要は上回っているため、このままいくと電力不足が回避されそうだが、原発が再稼働しなければ、今年夏には最大で25%の電力不足が予想されている。