主要8港で津波が防波堤越え~国交省

国交省は先月29日、大規模地震で最大クラスの津波が起きた場合、関東から九州の主要な19港のうち8港で津波が防波堤を越えるなどの想定数値を公表した。
先月29日に開かれた国交省の防災部会では、関東から九州の主要19港が、今後起きるとされる首都直下地震や東海・東南海・南海地震などによってどの程度浸水するかを想定した数値が公表された。想定では、最大クラスの津波が来た場合、主要な19港のうち8港で津波が防波堤を越えるとされ、高知港については約5メートルの防波堤に対し、12メートル弱の津波が来ると算出されている。また、東京港・川崎港・横浜港では、液状化による地盤沈下を考慮しない場合でも、各ふ頭のコンテナターミナルが最大で60センチ浸水するとしている。
部会は、防波堤の津波対策の強化などを検討し、5月末に取りまとめる方針。