首都直下地震 震源浅、震度大に~東大など
将来起きることが懸念される首都直下地震の一つで、東京湾北部を震源とする地震について、東京大学や防災科学技術研究所などの研究チームは7日、これまでの想定より震源が浅くなり、震度は大きくなるとの研究成果を発表した。
研究チームは、関東地方南部の複雑な地下構造について、地震計を細かく配置して解析した。その結果、地震を起こすプレートの境界が、東京湾北部付近でこれまで想定していた深さ30キロから40キロ付近よりも10キロ程度浅かったことがわかった。
国はこれまで、東京湾北部地震の場合、最大震度を震度6強としていたが、新たな震源で計算するとさらに強い震度7クラスの地震の揺れが東京23区東部などに想定されるという。
プロジェクトのメンバーで東京大学・纐纈(こうけつ)一起教授は、耐震診断や耐震補強をより一層進めることが重要だと話している。