陛下、胸の水抜く治療「無事終了」~宮内庁
心臓の冠動脈のバイパス手術を受け、4日に退院した天皇陛下は7日午前、宮内庁病院で、胸にたまっている水を抜く治療を受けられた。治療は無事終了し、「相当量の水」を抜くことができたという。
陛下は7日午前9時前に皇后さまと一緒に病院に入られた。白いセーター姿でにこやかな表情を浮かべられ、普段通りの表情を見せていた。
宮内庁によると、退院後、陛下は平地を歩かれる際にも息切れするなど「改善傾向がやや後戻りした感」があり、胸にたまった水もやや増えていることがわかったという。
このため、7日午前に東京大学と順天堂大学の医師団により水を抜く治療が行われ、宮内庁は「治療は無事終わり、相当量の水を抜くことができた」と発表した。
専門家によると、この治療は心臓や肺の手術の後にはしばしば行われ、通常は数十分程度で終了するという。ただ、経過観察のため、陛下はしばらく病院内で過ごし、夕方には御所に戻られる予定。