天皇陛下 胸水抜く治療終了、御所に戻る
心臓の冠動脈のバイパス手術を受け、4日に退院した天皇陛下が7日、胸にたまった水を抜く治療を受けられた。陛下は11日に行われる東日本大震災の犠牲者の追悼式典への出席を強く希望されている。宮内庁は、陛下の意向を尊重しつつ、今後の経過を踏まえて式典への出欠を判断するとしている。
宮内庁によると、陛下は退院後、食事が進まず、平らな場所を歩く際にも息切れされるなど、「改善傾向がやや後戻りした感がある」ということで、胸にたまった水もやや増えていることがわかった。このため、7日午前中、宮内庁病院で東京大学と順天堂大学の医師団により、水を抜く治療が行われた。
専門家によると、この治療は注射針のような器具で水を抜くもので、心臓手術などの後にはしばしば行われるという。
宮内庁は、7日の治療で「相当量の水を抜くことができた」と発表している。陛下は7日午後3時頃、付き添いの皇后さまと共に、御所に戻られた。